隠れキリシタン?【南條神社】(なんじょうじんじゃ) 大阪府大東市野崎

隠れキリシタン?【南條神社】(なんじょうじんじゃ) 大阪府大東市

1) 隠れキリシタン?

南條神社の鳥居、額のまわりのハートのマーク!

キリシタンの心臓のマーク?👇

        キリスト誕生

2) 【慈眼寺】(じげんじ)通称:「野崎観音」(のざきかんのん)

【南條神社】(なんじょうじんじゃ)は、【慈眼寺】(じげんじ)通称:「野崎観音」(のざきかんのん)にあります。

3) 野崎観音は隠れキリシタンの寺?

そもそも「野崎観音」が隠れキリシタンの寺では

ないか?という本があります。

 

近松の浄瑠璃や東海林太郎の小唄で有名な野崎観音は隠れキリシタンの寺?

屋形船でまいる「野崎参り」は、隠れキリシタンの復活祭(イースター)の水上パレードだった?

*野崎参りは旧暦では4月のイースター(復活祭)にあたります。

4) 野崎観音の本尊【十一面観音像】

野崎観音の本尊【十一面観音像】

観音像の足元には龍の雲を踏んでいます。

キリストではヘビが悪魔の化身。

ヘビを踏むマリア像が当時、アジアのキリシタンで

流行っていたと言われています。

5) 【SHINTO AND CHRISTIANITY】 神道とキリスト教

6) 【南條神社】(なんじょうじんじゃ)

【慈眼寺】(じげんじ)通称:「野崎観音」の境内、大阪平野が見渡せるところに

【南條神社】(なんじょうじんじゃ)は鎮座しています。


御祭神 : 「牛頭天王」「素盞嗚尊」

由緒については、


『当社は、宝塔神社に対して北の宮さん牛頭さんの呼称で親しまれ、野崎地区の氏神として厚く信仰される。明治5年から野崎、宝塔神社に一時合祀されたが同13年には、野崎村村社として復活し現在に至る。

            「宝塔神社


牛頭天王は、仏教における神将として怨霊や疫病を打ち払う。素盞嗚尊は姉の天照大神の岩戸隠れ神話を生ませる程の荒ぶる神であり病魔を退散させる神威ありとして尊崇される。このため平安期以降の神仏習合理論により牛頭天王と同一視されるようになった。


京都・八坂神社に代表されるように牛頭天王をお祀りする神社は古く、当社も北條村に対し南條村を称し江戸期以前に南條(野崎)村の鎮守として牛頭天王社と呼ばれていたのであろう石鳥居に「元禄」の銘が刻まれていることからこの時期「17世紀末」に社域が整備されたと推定される。

また、本殿前にある一対の木製狛犬(向かって左側の狛犬の頭には角があり一角獣と呼ばれる狛犬に角があるもの程時代は古いと言われている)は極彩色が施され現在剥離しているが桃山時代の雰囲気を漂わせている。なお、その台座の裏書に「延享元年(1744)子羊子九月十九日天王宮野崎村」とある。』

所在地 :大阪府大東市野崎二丁目7-1

アクセス:JR片町線(学研都市線)「野崎駅」から東へ約1km。

【南條神社】(なんじょうじんじゃ)

額のまわりのハートのマーク!

これはキリシタンの心臓のマーク?

7) 大東市とキリシタン

大東市には多くのキリシタンが住み、日本でも早く洗礼を受け、

大聖堂が建てられました。

イエスズ会の宣教師「ルイス・フロイス」が送った書簡に書かれています。



また、飯盛山に三好長慶の居城があったころ。

飯盛山城では三箇をはじめ四條畷の砂・岡山・田原など家臣の者73名が洗礼を

受けたと伝えられ、三箇は領民1500名(一説には4000名)もの信者がいたと

言われています。

飯盛山(いいもりやま)は、大阪府生駒山地北西枝にある山。

大東市と四条畷市にまたがっており、山頂は大東市にある。標高は314.3m。

山頂一帯には三好長慶の居城であった飯盛山城の跡があり、現在でもその曲輪跡が多く残ります。

楠木正行と高師直が戦った四條畷の戦いの古戦場でもあったため、

山頂には楠木正行の銅像が建っています。

付近一帯はハイキングコースとして整備されており、

「野崎観音 – 野崎城跡 – 飯盛山城跡 – 山頂 – 四條畷神社」のコースが良く利用されます。

住道(すみのどう)と言う地名は、現在の赤い交差点近くに大きな三角屋根の聖堂が建てられ

「角堂(すみのどう)」と呼ばれていたことに由来します。

JR住道駅(すみのどう)の次は「野崎駅」

8) 日本最古のキリシタン墓碑

田原城城主・田原レイマンの墓碑発掘 

(日本最古のキリシタン墓碑)

9) 隠れキリシタンに興味を持った経緯

【南條神社】にお参りし、ハートマークの額を発見して以来、「隠れキリシタン」に興味を持ちました。

それで、「大東市立歴史民俗資料館https://rekisupo.com/reki.html)」の館員の方が、下記の

キリシタン遺物資料館」を紹介して頂きました。

https://www.city.ibaraki.osaka.jp/shisetsu/kyoikubunka/1449062554151.html

【キリシタン遺物史料館】大阪府茨木市 

Ibaraki Municipal Christian Relics Depository

10) 【隠れキリシタン,KAKURE KIRISHITAN 】

HIDDEN CHRISTIAN

キリシタン灯篭

11) 日本映画 『沈黙(ちんもく)』

隠れキリシタンの映画といえば、『沈黙(ちんもく)』。

『沈黙』は、遠藤周作が17世紀の日本の史実・歴史文書に基づいて創作した歴史小説。

1966年に書き下ろされ、新潮社から出版された。

江戸時代初期のキリシタン弾圧の渦中に置かれたポルトガル人の司祭を通じて、

神と信仰の意義を命題に描いた。

12) WHAT IS SHINTO (神道 SHINTŌ)?

13)生駒の神々

【南條神社】(なんじょうじんじゃ)から飯盛山(いいもりやま)へのハイキングコースがあります。

飯盛山(いいもりやま)は、大阪府生駒山地北西枝にある山。

生駒といえは、「生駒の神々」、数多くの「朝鮮寺」です。

宗教人口の過半数を、キリスト教信者が占める韓国。

この本をで、生駒の朝鮮寺を探索しました。

この本には地図がありますが、この地図で散策するのは不可能です。

下記のわたしのブログと近鉄「てくてくまっぷ」をご参照ください。

https://ameblo.jp/kazuyoshi1000/entry-12589249860.html

https://ameblo.jp/kazuyoshi1000/entry-12589254688.html

https://ameblo.jp/kazuyoshi1000/entry-12589271278.html

辻子谷の水車

14) 【朝鮮寺】(ちょうせんでら)について

 

おもに在日韓国・朝鮮人ら、特にその婦人層において信仰されている寺院の通称。多くの朝鮮寺は生駒山麓周辺に集中している。この名称は研究者らによって便宜的に付与されているものであり、当該の寺院およびその信者はこの名称を用いていない。


近年、朝鮮という語を差別語とするような価値観から朝鮮寺ではなく韓寺と呼ぼうと呼びかける人々もいるが、寺々の運営者における韓国系、北朝鮮系といった派閥争いに端を発する部分も否めない。 現在、研究者によって韓寺と言い換えだした研究者や書籍がある一方で、朝鮮半島分裂以前の戦前から続く習俗であるため朝鮮半島という意味で朝鮮が相応しいとし、引き続き朝鮮寺と呼ぶ者も多い。呼称が混在しているが、両者は同じものを指している。

 

昭和56年の統計においては、在日韓国朝鮮人の三割が大阪府に居住している。さらに範囲を兵庫県、京都府、大阪へと広げると、割合は半数近くにも達する。これらの人々の信仰の対象として、生駒山周辺には60程度の朝鮮寺が存在すると報告されていたが、現在ではその数は20程度にまで減少している。生駒山中でも大阪に面した西側南北10kmほどの地域、北から順に辻子谷(づしだに)、額田谷(ぬかただに)、鳴川谷(なるかわだに、以上いずれもハイキングコースとして知られる)、山畑・服部川地区、黒谷など、互いに平行に走る谷沿いにそれぞれ数個の寺院が連なって存在する。これらは行政区では四条畷市、大東市、東大阪市、八尾市に該当する。

👇「天龍寺」(てんりゅうじ) / 大阪府八尾市




この地域の中心には大きな信仰を集める宝山寺が存在し、この存在が朝鮮寺がこの地域に集中して創設されたことに影響を及ぼしていると見られる。

             宝山寺



 

多くの朝鮮寺においては本堂および七星堂、賽神場が設けられている。前者二つは朝鮮半島における仏教寺院中における大雄殿、三聖閣に該当する。本尊および諸菩薩を祀る本堂は日本の通常の仏教寺院本堂の外観とは異なり、一見して民家または集会所と区別が付かない場合が多い。寺としての表札も控えめである。

 

七星堂では星神を中心にして、山神、海神などが祀られ、いずれの寺院でも本堂よりも地理的に高い箇所に設けられている。星神と山神については朝鮮半島においても同様に信仰されており、それぞれ現世での幸福と金銭を祈祷する習合性を現している。賽神場は通常は飾りつけなどの無い数畳の空間である。賽神場は、朝鮮においてクッ(賽神)と称されるシャーマニズム的現世信仰が行われる場所であり、諸神および諸仏に巫女(男も存在する)が信者の現世における利益をかなえさせる儀式が行われる。

 

この賽神場とそこでの現世信仰が朝鮮寺の大きな特徴である。数多くの朝鮮寺における信仰において、仏教と賽神が占める重要度は各々の寺院によって異なっている。


境内には地形を利用して祠や行場としての滝などが併設されている場合が多い。それらの多くおよび本堂などには不動明王が祭られている。

「シャーマニズム」とは、原始宗教の一形態。神霊や祖先の霊などと、シャーマン(=みこ)を仲立ちとして心を通わせる。



 

👇朝鮮寺【安滝寺】(あんろうじ)/ 大阪府八尾市

15) 「隠れキリシタン説」 と「栗栖」との関係

物部一族「栗栖氏」の氏神様【八尾神社】(やおじんじゃ)『来栖神社』大阪府八尾市

https://ameblo.jp/kazuyoshi1000/entry-12603152487.html

八尾神社の標石の裏は「来栖神社」になっている。

■ 栗栖(くるす)という名前について

 「来栖」が多いのは、安芸国西部の大河川・太田川の上流部の盆地に位置する市庭町。現在の広島県安芸太田町戸河内にあたります。

中世、厳島神領を支配する神領衆(厳島神主家の被官)の有力者・栗栖氏の本拠地。「太田」と呼ばれた周辺地域の経済拠点でもあった

と考えられています。

「隠れキリシタン説」 と「栗栖」との関係がよくいわれます。

キリスト教を邪教として扱う時代に、キリストの名前を漢字表記にして名乗る人々はいました。宮崎の観光名所のクルスの海など地名にもあります。もちろん、「栗栖」を名乗る全ての人が、キリスト教ではありません。

茨城江戸崎の平右衛門家からくる栗栖はヤマトタケルがその地の栗がおいしかったという説があります。

群馬藤岡の栗須さんは(字は違いますが)桓武平氏秩父氏からくる高山氏から派生 日本古来の名前です。

しかしながら、大阪八尾市の「栗栖」は少し状況が異なります。 

栗栖神社は、現在、「八尾神社」に改められ、

かつての「八尾城」はキリシタンである池田氏が居留時城下にキリシタンがいたとされています。また、高山氏本流御三家

の一つの大阪は、「高山右近」を輩出しています。

「高山右近」は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将、大名。代表的なキリシタン大名として知られる。カトリック教会の福者。

栗栖(クルス)という名前について

◆ 広島県廿日市市栗栖発祥。戦国時代に記録のある地名。地名は「クルス」とも発音した。広島県でクルスあり。広島県西部(旧:安芸国)に鎌倉時代に栃木県から来住したと伝える。

◆ 和歌山県和歌山市栗栖発祥。平安時代に記録のある地名。地名はクルス。

◆ 三重県熊野市飛鳥町佐渡の小字の栗栖から発祥。

◆ 京都府南丹市美山町福居栗栖谷発祥。同地に分布あり。

◆ 地形。鹿児島県肝属郡南大隅町佐多辺塚に江戸時代にあった門割制度の栗栖門から。クリスは推定では曲がった砂州から。

◆ 大阪府八尾市本町の八尾神社(旧:栗栖)神社から。神社名はクルス。大阪府東部(旧:河内国)に平安時代に栗栖連の姓氏があった。

◆ 岐阜県郡上市大和町栗巣発祥。江戸時代に記録のある地名。地名はクリスで「栗栖」、「久留主」とも表記した。平安時代の推定での呼称は栗原郷。750年(天平勝宝2年)に栗栖史の姓氏の記録あり。

(日本姓氏語源辞典より抜粋)

◆ 「キリスト」という言葉について

「Christ」は、ギリシャ語の「Christos」が語源です。

「油を注がれた」が意味です。この「Christos」の動詞は「chriein」で、「武器に油を塗って磨く」「身体に油を塗る」という意味を持っています。

ダビデやソロモンなど、特に権力を持っていた王が王座に就くときのこの「身体に油を塗る」儀式が行われたと、旧約聖書の書かれています。

「サミエル書」の第16章には、次のように書かれています。

その若者は濃い金髪で、目は美しく姿は優美だった。主は「さぁ、この男に油を注げ、これがそうだ」と仰せられた。

サムエルは油の入った角を取り上げて兄弟の目の前で若者に油を注いだ。そのときから主の霊がダビデをとらえた。

フランソワ=レオン・ベヌーヴィル 『 ダビデに聖油をそそぐサムエル 』 1842
François-Léon Benouville

💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠💠

🔷 記事作成 【阪本研究所】SK laboratory

💠貿易業務サポート 💠広告動画制作💠銘板制作販売
【阪本研究所】 SK laboratory 大阪府八尾市


代表 Kazuyoshi Sakamoto

Email : kazuyoshi.sakamoto10000@gmail.com

 https://kazuyoshi10000.wixsite.com/kazu1000

https://requ.ameba.jp/users/109178

【阪本研究所】SK laboratory 

👇 note記事にも書いています。

https://note.com/kazu10000/m/mf8a30a9ea16f

https://note.com/kazu10000/m/m38e0d2979992

https://note.com/kazu10000/m/mc4920a1b6152

https://note.com/kazu10000/m/m21a95bab2fb6